Vol.10
7月某日
今まで足を踏み入れたことのない土地、
頴娃町。地図を確認しながら車を走らせると、果てな
く広がる茶畑が見えてきた。さすが、お茶の生産量日
本一だけあるなぁ〜
。
道路沿いの看板を目印にまず
「辻風丘温泉」
に向かった。細い道路を進んでいくと…あった! 山奥にある秘湯って感じ。何だかワクワクしてきた。躍る心を抑えながら温泉へ。
平日の昼間なのに、利用者が多くてびっくり。一緒になった年配の女性は「お湯がキレイだから好き」と魅力を話した。
露天風呂へ続くドアを開ける。涼しい風が、ほおをなでる。見晴らしがいいと聞いたのに、あいにく雨模様。がっかり。しとしとと降り続く雨と山肌にかかる白い霧がつくる幻想的な雰囲気に、うっとりしちゃった。ゆっくり湯船につかると、あまりの気持ちよさに思わず「♪いい湯だなアハハン」なんて鼻歌を歌いたくなった。ボーッと景色を見ている人もいて、つい長風呂になってしまうという気持ちが分かる。
社長の吉崎重良さんが「肌がツルツルすると言われますよ。天気の日は竹島や開聞岳、大野岳まで見えます」と教えてくれた。ホントにくやしい! あたしって、雨女!? 今度は絶対、天気がイイ日に来るぞー。
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周囲が茶畑の通りにある
「お茶街道ゆとり館」
。木で囲まれた店内は、ほっと一息できそうな空間だ。お茶や漬物、サツマイモを使ったお菓子など頴娃の特産品が並ぶ。「暑い季節におすすめは水出しせん茶です」と店員がさし出してくれた。汗だくでのどがカラカラだったので、一口いただいた。あ〜、ウマイ! 一気に飲み干した。
んっ? 特産品だけの店かと思ったら、レストランもある。メニューはそば、うどん、定食など種類豊富だ。しかも手ごろ。「うちの手打そばを食べて」と店長の西中村孝さんに薦められて、もりそばのミニサイズを食べた。細めんで少し歯ごたえがあって、のどにつるっと入っていく。「毎日食べても飽きない」とスタッフが言う通り、おいしい。ほかに郷土料理の「そまんずし」も人気らしい。どんな味がするのか想像できないけど今度食べたいな。
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国道226号沿いにある
「瀬平公園」
。ドライバーの休憩スポットとして利用されている。ただの公園かと思ったら、景色の素晴らしさにびっくり。海岸線はきれいな曲線を描いている。
昭和4年、与謝野鉄幹・晶子夫妻がココに立ち寄ったという。園内には歌碑があって、眺めに感動した二人の思いが伝わる。
226号にかかる瀬平橋の奥に開聞岳を望めて橋、海、山のバランスが絵画のように美しい。天気がイイ日は硫黄島、竹島、黒島まで見えるという絶好のビュースポット。だというのに、天気のせいで…。まっ、曇り空もそれなりにイイ景色になってるけど、やっぱり快晴の日に見たい。
波の音に耳を傾け、目の前に広がる絶景を一人占め。これって、すごくぜいたくじゃない?
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そばは食べたけど、まだ物足りない(ミニサイズだったもん)。国道沿いにひときわ目立つ建物
「ガーデン・カフェ オアシス」
。しゃれた外観に期待が高まる。
入った瞬間、アタリ! ランチタイム終了まで時間がないので急いで日替わり(950円)を注文した。魚など3種類のフライとスープ、ライス、飲み物が付く。大皿に盛ったフライは、ボリューム満点!
店主の園田純廣さんは大阪の小学校で教師をしていたとか。50歳で退職、地元へ。「田舎に戻っても行きたい店がなかったんですよ。夫婦二人でコーヒーが飲めるおしゃれな店を作りたかった」と園田さん。
緑がいっぱいのテラスと開聞岳を眺めながらランチを食べる。園田さんが「景色が最高のごちそうだ」と言った意味をあらためて実感。 (ピ)
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DATA
●辻風丘温泉
住所-頴娃町上別府9358
電話-0993(39)1337
料金-250円
営 -10:00〜21:00
休 -なし
●お茶街道ゆとり館
住所-頴娃町上別府8601―1
電話-0993(28)2111
営業- 9:00〜17:00(特産品)、
11:00〜22:00(レストラ
ン)
休 -第1・3水曜日
●瀬平公園
【問い合わせ】頴娃町役場企画課
住所-頴娃町郡
電話-0993(36)1111
●ガーデン・カフェ オアシス
住所-頴娃町御領7483
電話-0993(27)4500
営業-11:00〜15:00、
18:00〜22:30
休 -水曜日
イラスト 張 佐和子
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