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'08/07/19 本紙掲載 
第38回南日本写真展

■審査評■

伝えたい気持ち浮かび上がる

─── 平木 収氏

 年々カジュアル、自由になっている。全国でも遜色(そんしょく)はなく、全体のレベルは向上。撮影技術が進んでプリントの質もよくなり、趣味の独りよがりな自己満足でなく、人に見てもらい、ともに楽しみたいという姿勢が浸透している。
 単写真は決まりきったテーマだけでなく、「こういう面白いことがあったよ」という作品もある。風景も単に「いいから撮った」だけでなく、時間、光の具合など条件を選んでいた。
 組み写真は理屈っぽい作品は減り、エッセーが増え、文学性が高い。数は減ったがレベルが上がっている。心に感じたことを表現したいという人が増え、ドキュメントタッチだけでなく、もっと思いを込めて撮っている。特別でない何でもないようなものを写しても、「思いを分かち合いませんか」という意図が結構伝わってくる。ある種の進歩でいい効果だ。
 全体的に、対象を写したい、自分の気持ちを伝えたいという思いがわりとうまく浮かび上がっている。昔は腕比べだったが、気持ちを語るといういい方向になっている。
 課題は、カラーの場合は画面の整理がおおざっぱだと落ち着いて見られないこと。少しトリミング、フレーミングに心配りをしてほしい。ピントはシャープな方がよい。

写真評論家



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