全国高校野球選手権大会
'11/07/30 本紙掲載 
【代表校の横顔】

神村学園

打線に切れ目なし/投手、右の二枚看板が軸

4年ぶり2度目の夏の甲子園行きを決めた神村学園

切れ目なく手堅い打線と安定した投手陣の活躍で、4年ぶり2度目の夏の甲子園切符を手にした。接戦や先行される展開もあったが、継投で失点を食い止め、打線の援護で勝ちきった。

 鹿児島大会では右腕久保、柿澤、左腕平藪の3投手が登板した。ともに完投能力があり、継投も担える。

 エース久保は直球、スライダー、カットボール、カーブなど多彩な球種を駆使。外角にスライダー、低めに直球や落ちるボールを集め、打たせて取る投球を展開する。鹿児島大会は5試合で34回3分の2を投げて被安打18、奪三振33。準決勝の鹿屋中央戦では2回途中からロングリリーフ、みごとに“火消し役”を務めた。

 柿澤は最速145キロの速球を武器に、主軸からでも三振を奪える。変化球種も豊富だ。左腕平藪はのびのある直球と変化球を使い分けて1試合を完投、被安打4、与四死球0と安定感を見せた。守備面は6試合で失策6と、県大会4強入りした他校に比べて多いのが懸念材料だ。

 攻撃面では本塁打こそ1本だったが、上下位満遍なく打ち、どこからでも好機をつくれる。鹿児島大会では日替わりでヒーローが誕生した。相手のすきを突く攻めの走塁でも好機を広げる。

 1番白澤は高打率に加えて俊足を誇るムードメーカー。決勝戦では初回先頭打者で三塁打を放ち、打線を勢いづけた。2番児玉の器用さはチーム1。「走塁で一つ先の塁を奪う、素晴らしい感覚」(山本常夫監督)の持ち主でもある。

 チーム唯一の本塁打を放った中軸の坂口はバットコントロールにたけ、安定感がある。4番本田は飛距離、打球の速さともチーム随一。延長十2回の接戦となった4回戦の川内戦では5打数4安打と活躍した。

 5番岩元は「チームが誇る安打製造機」(山本監督)。フォーム改良が奏功して、鹿児島大会では5割2分を超える高打率を残した。大迫はパンチ力がある。鹿児島大会では本来の打撃を発揮できなかっただけに、復調が待たれる。

 下位にも力がある。特に久永は今大会開眼、準々決勝の樟南戦では好投手戸田から3安打4打点を放つ活躍を見せた。投手陣も久保はミートがうまく、柿澤はパワフルな打撃が持ち味だ。


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