全国高校野球選手権大会
'11/08/10 本紙掲載 
第4日(8月9日)の結果

神村 初戦敗退

▽1回戦 甲子園球場
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
能代商(秋) 0 0 0 1 0 4 0 0 0 5
神村学園 0 0 2 0 1 0 0 0 0 3

(能)保坂-平川
(神)久保、柿澤-久永
▽三塁打 山田一
▽二塁打 山田一、保坂
▽犠打 岳田、坂口、久保
▽盗塁 久保
▽失策 保坂、石川、畠山、岩元
▽暴投 久保
▽試合時間 1時間54分

 【評】神村学園は序盤から足を使った攻撃で優位に試合を進めながら、エース久保が6回につかまり、逆転負けを喫した。
 3回、先頭白澤が死球、続く児玉が敵失で無死二、三塁とすると、3番坂口の中犠飛、4番本田の左前適時打で2点先制。5回には2死二塁から岩元の中前打で1点追加した。しかし先発久保が6回、野選を挟んで4長短打と犠飛を浴びて4点を失った。6回以降は能代商エース保坂の投球術に2安打と抑え込まれ、8回の代打攻勢も生かせなかった。
 能代商の保坂は5回までに4死球と制球を乱したが、逆転した後は立ち直り、神村打線に三塁を踏ませなかった。

焦点
■変則投法打ち崩せず
【能代商-神村学園】5回裏神村2死二塁、岩元が中前に適時打を放つ=甲子園
 能代商の10安打に対して神村学園は散発5安打。巧打が持ち味の打線が不発に終わり、神村学園の山本常夫監督は「得点した後にもう一押しができなかった。打線の敗戦といっていい」と悔しさをにじませた。
 打線は能代商のエース左腕・保坂の変則投法に戸惑った。“手投げ”のように見えるが「球が手から離れるのが遅く、かなり早く打たないとタイミングが合わなかった」と選手は口をそろえた。
 加えて、相手バッテリーの配球にも惑わされた。持ち前の内角攻めが利かないと見るや、外角中心に高低を生かす戦術に切り替えた。切り込み隊長の白澤は「高めの直球に手を出してカウントを悪くし、低めの変化球を打たされた」と振り返った。
 初戦の硬さも輪をかけた。「自分も含めてチーム全体が力みすぎ、振り切れなかった」と岩元。2年連続出場の相手は甘い球を積極的に狙い打ち、久保を攻略しただけに「自分たちらしくない動き、雰囲気の野球だった」と悔しそうな表情を見せた。
 「6回の相手の攻撃が、うちにはできなかった。完全にお株を奪われた」と山本監督。不完全燃焼のナインはグラウンドから引き上げてからも、敗戦の実感がなく、ただぼう然と立ちつくした。早すぎる夏が終わった。
(長野享志)


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