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■上位は高い総合力
決勝で投手、打線ともフルに力を発揮した優勝校の神村学園を筆頭に、総合力の高いチームが上位を占めた。神村学園は1番白澤、坂口、岩元らを軸に切れ目ない打線に加え、エース久保の多彩な球種を使い分ける投球で頂点に立った。
薩摩中央は崎山の直球、変化球の配球のうまさに加え、西之園、富満らの堅実な打撃で、初の決勝進出を果たした。鹿児島実は豊住、浜田ら打線の中軸が奮闘しただけに、準決勝でエース野田の失調が惜しまれた。鹿屋中央は堅守に加え、つなぎのうまい打線が小刻みに加点して、戸柱の力投を支えるパターンで勝ち上がった。
半面、投手力、打撃力のどちらかだけが高いチームは4強に残れなかった。
■地方勢躍進目立つ
決勝戦が1946(昭和21)年以降初めて、鹿児島市以外のチーム同士の対戦となるなど、地方勢の躍進が印象深い大会となった。
象徴は準優勝した薩摩中央の戦いぶりだ。2回戦で第4シード鹿児島城西を下し、準決勝では九州大会秋春連覇、センバツ8強の鹿児島実を破る大金星を挙げた。
4強の顔ぶれも、鹿児島市内勢が独占した昨年から一転、神村学園、薩摩中央、鹿屋中央と、5年ぶりに地方の3校が入った。
準々決勝を前に敗れたが、神村に土壇場で追いつき延長に持ち込んだ川内、好投手を擁する鹿児島南に食い下がった南大隅、シード鹿児島工に善戦した大口など、粘り強く戦ったチームも目立った。
■各地に好投手点在
決勝で抜群の安定感を見せた神村学園・久保、鹿児島実打線を抑え込んだ薩摩中央・崎山をはじめ、好投手が目立った。中でも鹿実・野田は準決勝こそ4失点して敗れたが、キレのあるスライダーを武器に、準々決勝までの22回で奪三振26、被安打6と今大会随一の成績を残した。
各地に好投手が点在したのも特徴だ。鹿屋の二枚看板、栗田と照屋は高い安定感でチームの屋台骨を支えた。鹿児島南の右腕笛田は剛速球で勝負し、相次ぐ延長戦を戦い抜くスタミナも披露した。伊集院の恒吉は変化球を駆使して、7回参考ながら完全試合を記録した。地方勢のエースが粘投するケースが目立ち、1点差の決着が18試合と例年になく多かった。



