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'08/07/27本紙掲載 

鹿児島実の戦力

投手軸に堅い守備/上位打線の出塁カギ

堅い守りが身上。公式戦失策は新チーム結成後、県大会決勝までの25試合でわずか11と、抜群の安定感を誇る。打線も長打は少ないが、上位から下位までムラがなく、どこからでも得点できるのが強みだ。
 投手陣は松窪、岩下の両右腕。県大会は成長著しい岩下の好投が光った。春先に松窪の故障離脱を埋める形で先発マウンドへ。優勝したNHK旗は5試合をほぼ1人で投げ抜き、大きな自信をつけた。県大会も準々決勝、準決勝を完封するなど、5試合42回を投げ4失点。持ち球は140キロを超す直球とカーブ、フォーク。大会途中から、緩い変化球も配球に加え、投球の幅が広がった。
 春以降、故障で登板の少なかった松窪の復調も心強い。キレのあるスライダーは鹿児島随一。県大会は3回戦に先発、打者16人から9三振を奪うなど、マウンドさばきはセンスを感じさせる。3番手の2年生小荒田は左上手投げ。

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4年ぶり16度目の甲子園出場を決めた鹿児島実
 県大会のチーム打率は2割7分8厘と高くはないが、打線のどこからでも仕掛けられる。県大会では先発野手全員が得点と犠打を記録。打順に関係なく送りバントを使う。先制点は、決勝をのぞき一−三番打者が本塁を踏んでおり、上位打線の出塁が勝利を引き込むカギを握りそうだ。また、先発に4人いる左打者が出塁し、右打者が返すパターンも多い。
 一番中尾は思い切りのいい打撃が持ち味。抜群のバットコントロールを誇る二番上坊と好機をつくる。三番森田は、県大会打率4割6分7厘でチーム一。犠打5、得点4も最多。勝負強さに加え、場面に応じたチーム打撃もできる。四番湊崎とともに長打力があり、ここ一番で頼りになる。五番以降は、好打の左打者がそろう。打率3割1分6厘の福永は闘志を前面に出すタイプで勝負強く、福田と有川は広角に打てる。九番田野尻は打率4割超。鹿児島工との決勝では先制の中越え三塁打も放った。
 代打の切り札は左打ちの松尾。チーム一のムードメーカーで、右打者今福とともに、試合の流れを変えたい場面で起用か。打力のある竹原は先発出場もある。
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 捕手湊崎は強肩。昨夏からの正捕手でリードも抜群。ナインの信頼も厚い。内野は守備範囲の広い上坊、外野は俊足の右翼手中尾が守備の要。控え捕手の花園は捕球技術が高い。俊足加藤は、内野の控えで一塁以外すべてを守れる。麓は守備範囲が広い。荒田はショートバウンドの捕球に自信を見せる。
 4年ぶりの甲子園。鹿実主将として1990年に甲子園春夏8強を経験した宮下正一監督は、指揮官として初の大舞台。自らの経験を基に、選手をどう動かすか、さい配にも注目したい。

【甲子園登録選手鹿児島大会成績】

◆打撃成績
位置 名 前 学年 出身中 身長 体重 投打 得点 打点 打率
松窪岬3福平17677右右2200000011000.000
湊崎諭史3天保山17873右右61733520025010.176
松尾真太郎3福岡・内浜18283左左1100000000000.000
福永幹大2川内南16770右左61963311021000.316
田野尻悠紀3枕崎17375右右61252201042032.417
上坊銀河3西紫原16560右左62164002032000.286
福田秀一3城西17373右左51442401012030.286
森田祐司3大阪・東陽17070右右61574430045030.467
中尾浩太3知覧17273右右62363210002330.261
岩下圭3枕崎18280右右51232310052101.250
小荒田大樹2開聞18078左左0
花園航生2米ノ津17777右右0
有川真平2皇徳寺17580右左61931100012000.158
加藤雅樹3松元16663右右2001000010000.000
今福隆3開聞17375右右0
竹原健亮2桜丘17475右左2311001000100.333
麓翼2紫原16770左左1000000001000.000
荒田翔矢3串木野16560右左0
【合計】
15844262486024255133.278

◆投手成績
名 前 試合数 投球回数 被安打 奪三振 与四死球 失点
松窪 岬 2 8 3 11 0 1
岩下 圭 5 42 26 27 11 4
小荒田大樹
【部長】浜田 浩二 【監督】宮下 正一
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