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2007 目指せ!甲子園 第89回全国高校野球鹿児島大会
第90回全国高校野球鹿児島大会総評
 第90回全国高校野球選手権鹿児島大会は、第2シード鹿児島実が優勝、4年ぶり16度目の甲子園行きを決め、幕を閉じた。天候に恵まれ、1999年以来9年ぶりに雨による順延がなかった。大会序盤から接戦が多く、各チームの底上げを感じさせた大会だった。大会17日間を振り返る。
(運動部・堀 巨)
4年ぶりの優勝を果たし、ダイヤモンドを一周する鹿児島実ナイン=16日、県立鴨池

■4強に私立3校
 混戦が予想されたが、4強は昨年に続き、第1−4シード校。高い投手力と打撃が抜きんでていた。鹿児島工−神村学園、樟南−鹿児島実の準決勝は、実力伯仲で特に見応えがあった。近年、公立高が力をつける中、8強に私立勢が6校進み、意地を見せた。
 鹿実は新チーム結成後、県大会は秋16強、春8強と伸び悩んだが、NHK旗を制してチーム力が上がった。今大会も序盤は苦しんだが、松窪、岩下の両右腕を軸とした堅守を背景に、決勝では打線も奮起。昨夏決勝で神村にサヨナラ負けした雪辱を果たした。

■離島勢が躍進
 離島勢が躍進した。南種子は23年ぶりの夏1勝。屋久島、奄美、喜界の3校が16強入りし、喜界は10年ぶりに8強へ進んだ。鹿工との準々決勝は島から140人の応援団も駆けつけ、大会を盛り上げた。特に大島勢は長年「大島勢で10勝」を合い言葉にしてきたが、昨年の10勝に続き、今年も11勝を記録した。
 全体的に練習試合が多くなる傾向の中、離島勢は地理的に試合が組みづらい。その分、基礎練習を反復しているのも躍進の要因。「本土チームは練習試合が多すぎる」と指摘する指導者も多かった。

■多かった好投手
 大会序盤、シード校が緩い変化球に相次いで苦しんだのも今大会の特徴だった。鹿屋・左腕笹貫は極端なクロスステップ投法で鹿実を追い詰め、鶴丸・堂薗はスローカーブを巧みに使い、樟南を焦らせた。
 切れのある直球が光ったのは喜界を8強に導いた相良。隼人工・阿部は2回戦で第5シード鹿商を零封した。出水商の左腕森園、右腕中尾はともに鋭いスライダーを武器に、好投を見せた。
 川内・荻、大島・前川、鹿児島南・栗牧ら2年生投手も好投した。新チームが楽しみだ。

■基本プレー徹底を
 外野の中継プレーやバッテリーミス、挟殺プレーの精度が勝負を分ける試合が目立った。中継に入る内野手が外野手の近くまで追わないため、外野手が内野手を見失って送球ミスし、余計な進塁を許すケースが多かった。
 スライダーなど変化球の低めへの制球が求められる分、捕手のキャッチングが重要になっている。2回戦までの暴投・捕逸は昨年の96から70に減ったが、逆に3回戦以降は35から43に増えた。走者三塁からの暴投、捕逸が決勝点になる試合も目についた。基本プレーをさらに徹底したい。


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