2008/06/10 本紙掲載
明和小6年(鹿児島市)
江口 莉央(えぐち・りお)さん
| 理科室で飼っているグッピーを観察していると、目をつぶらないような気がしました。お魚たちは目をつぶることはないのですか? 夜眠るときはどうしているのですか? |
| お答えします |
山田 守彦(やまだ・もりひこ)さん
いおワールドかごしま水族館展示課展示第1係 |
−危険に備えつつ個性豊か−
よく気がつきましたね。お魚にはまぶたがないので、ほとんどのお魚は目を開けたり閉じたりすることができません。しかし例外もいます。フグの仲間は目のまわりの筋肉を使って目を閉じることができますし、サメの仲間には「瞬膜(しゅんまく)」というまぶたに似たものを持っているものもいます。ただ、それらは目を守るためで、眠るときに目を閉じるわけではありません。そのため、お魚は夜眠っている間も目は開いたままです。
かごしま水族館の水槽(すいそう)のお魚たちも夜になると眠ります。中にはとても面白い眠り方をするお魚もいますよ。
まずは岩やサンゴに寄りかかったり、そのすき間に潜(もぐ)りこむタイプ。アイゴやスズメダイの仲間などがその代表です。また、チンアナゴのように砂の中に潜るものもいます。逆にフグは体に毒を持っているためか、サメと一緒の水槽にいても堂々と眠っているようです。
マグロやカツオのように広い海を泳ぐお魚は、昼間よりもスピードを落としてゆっくりと泳ぎながら体を休めます。チョウチョウウオたちはサンゴや岩の陰でふらふらと漂っています。
クマノミの仲間はイソギンチャクの中で眠ります。イソギンチャクには毒があるのですが、クマノミは体の表面が特殊な粘液(ねんえき)に守られており、イソギンチャクの毒がききません。
ブダイの仲間やホンソメワケベラの眠り方はとても珍しいですね。自分の口やエラから特殊な粘液を出し、その透明な固まりで体を覆(おお)って眠ります。まるで寝袋に入って眠っているようです。
海の中は夜も危険なので、お魚たちは私たちのようにぐっすり眠るわけではないようです。大きな魚に見つからないように、また、危険を察知(さっち)したらすぐ逃げられるように、それぞれが工夫した眠り方をしているのです。 |
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