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鹿児島県内の公立高校の入試が昨日終わり、鹿児島大学の前期日程入試の合格発表もあった。本年度の受験シーズンも残りわずかである。
鹿児島大の前期合格者は1519人だった。鹿児島市の郡元キャンパスでは、受験番号を見つけた友人同士や親子連れが肩を抱き合って喜ぶ光景が見られた。医学部保健学科に合格した女子高校生は「今日まで本当に長かった」と、うれし涙をこぼした。
長くてつらい冬に耐え、一気に春を迎えた心境だろう。試練を乗り越えた体験を次のステージに生かし、輝いてほしい。一方、合格切符を手にできなかった人は、この日の雪交じりの風雨をさらに冷たく感じたかもしれない。
鹿児島大OBで京セラ名誉会長の稲盛和夫さんは、青少年向けに書いた本「君の思いは必ず実現する」(財界研究所)の中で若いころの挫折の数々を明かしている。中学入試には2度落ち、大学も第1志望は不合格、就職試験にも失敗した。
「やろうとしたことがすべてうまくいかない」と、気持ちがすさんだ日もあったが、多くの人との出会いに支えられ「希望を持って前向きに生きていこう」と決意、今に至る。稲盛さんは「若い時の挫折と試練は自分を磨く糧。努力を続ければ道は開かれる」と呼びかける。
国公立大学は後期日程試験が控えている。まだチャンスはある。気持ちを切り替えて春を呼び込んでほしい。
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