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鹿児島わくわく釣行記
<2008/06/26 本紙掲載>
釣ったイソマグロ97キロ
“日本新記録級”と40分格闘
▲97キロのイソマグロを釣り、「助けてくれた周りの釣り客に感謝」と話す畠中公作さん
 鹿児島市上福元町の会社員、畠中公作さん(30)が11日早朝、十島村・諏訪之瀬島の元浦港の堤防で97キロ、204センチのイソマグロを釣った。地元住民は「堤防でこれほどの大物を釣った人は初めて。日本記録級では」と驚いている。
 畠中さんは8年ほど前から、屋久島や坊津でクチジロイシダイを狙い、ここ数年はアラやイソマグロ、GT(ロウニンアジ)など大物に標的を切り替えている。
 諏訪之瀬島は5月下旬から6月いっぱい、トビウオが産卵で港内に入り込み、群れを追うGTやイソマグロなどが狙えるという。畠中さんは昨年6月も同島でトライしたが、早合わせでばらしてしまうなど、ボウズで終わった。雪辱を果たそうと、使い慣れたさおとリールを手に、切られにくいように仕掛けも工夫した。
 9日深夜に村営船フェリーとしまで鹿児島港を出港し、翌日午前9時に諏訪之瀬島に到着。雨が強かったため、休憩して昼前から、元浦港の堤防突端でさおを下ろした。
 海面から約10メートル下を狙い、ムロアジの泳がせ釣りをした。夜が更けてから5回当たりがあったが、ミズイカに餌だけ取られたり、歯でハリスを切られたりした。
 日付が替わった早朝3時、うとうとしていると、「ジーとリールから糸が勢いよく出る音で目が覚めた」。急いでさおを持ち、合わせを入れると、ものすごい引きが襲った。「さおが折れそうなほど曲がり、体ごと海に引きずられそうになった」と話す。
 なんとか耐えたが、魚は一直線に沖に向かって走った。ドラグ調整は効かず、400メートルある道糸が、350メートルほど出た。なんとか手で道糸をつかんで止め、ゆっくり巻き始めたが、200メートル寄せたところでまた逃げ出した。
 再び寄せたが、今度は縦横無尽に走り回る。堤防の縁で糸がすれて切れないように、場所を変えながら40分格闘し近くまで寄せた。大きなイソマグロに驚きながらも、周りの釣り人ら6人がかりで堤防に上げた。「体力の限界でギリギリだった。しばらく腕が筋肉痛になった」
 あまりの大きさに港のフォークリフトで検量。民宿の伊東典親さん(49)は「イソマグロの2メートルは船からたまに釣れることもあるが、堤防からは聞いたことがない。日本新記録だろう」と話す。
 畠中さんは「引きずり込まれそうなスリルと緊張感がたまらない。次は100キロ超を狙い、体を鍛えます」と話す。


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