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鹿児島わくわく釣行記
<2007/11/01本紙掲載>
チヌ狙いの全層釣法 加治木港でマゴチ65センチ
 秋が深まり「落ち前チヌ」シーズンが到来した。警戒心が強いため駆け引きが楽しめ、引きの強さも魅力という。鹿児島県内の釣り情報をホームページや情報誌に掲載しているフィッシング・グラフ(加治木町木田)の森本博和代表(54)に、攻略法を聞いた。
  釣り棚の調整が重要/まき餌重く、「あわせ」は早め
▲チヌを釣った大山晶さん(左)、藤野亮太さん
 9月30日、加治木町の加治木港で、森本代表や隼人工業高1年の藤野亮太さん(16)、蒲生高2年の大山晶さん(17)ら4人が、チヌ54センチを筆頭に52−34センチを8匹釣った。
 棒浮きの遠矢浮きを使った移動浮き仕掛けで、餌は団子とオキアミ。森本代表は「うまくまき餌のポイントがつくれ、チヌを呼び込むことができた」と話した。
 森本代表によると、落ち前チヌのシーズンは9月末から11月ごろまで。チヌは水温が下がり始めると、栄養を補給し厳冬期を乗り切ろうと、活発な捕食行動を見せる。浅場、深場を回遊し、特に動きが読めないのがこの時期の特徴。警戒心も非常に強く、大型は特にその傾向が強いという。
 感覚がとぎすまされたチヌとの駆け引きが存分に堪能でき、1年間で最もパワーを蓄積している時期のため、小型でも驚くような力を発揮し、グイグイとさおを絞り込んでくる。チヌ釣りファンにとっては最高の時期といえる。
 攻略法の鍵を握るのがまき餌、仕掛け、釣り棚だ。チヌは海底に沿って動きまわる回遊魚で、その習性を利用し、海底にまき餌を漂わせたりとどめたりしてポイントをつくり、そこに呼び込むのが得策だ。まき餌は海底まで届くような比重の重いものでないとチヌの足止め効果は得られない。市販のチヌ用集魚剤(重比重)2、3袋にオキアミと海水を少量ずつ加え、全体を練り込んでつくる。
 仕掛けは、狙う水深によって浮きの重り負荷を変える。水深5メートルまでは棒浮きの重り負荷の主重りはガン玉B−5B、5メートル以深では6B−1号が目安。
 最も釣果を左右するのが釣り棚。狙うポイントの水深を30分ごとに測り、付け餌が海底すれすれに定まるようにするのが大事だ。
 チヌ釣りは「遅あわせ」が一般的だが、警戒心が強い大型チヌは、付け餌を口にして違和感を覚えるとすぐに吐き出してしまう。浮きにわずかでも魚信が伝わっているときこそ最大のチャンスで、その時点ですぐにあわせを入れると、針に掛かる確率がグンと高くなる。
 落ち前チヌのあとは厳寒期まで、「落ちチヌ」を水深の深い防波堤周りや沖防波堤などで狙える。鹿児島湾では年内いっぱい、チヌ釣りが楽しめるという。


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