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鹿児島わくわく釣行記
<2007/09/13本紙掲載>
“鋭い歯”180センチ巨大ハモ 国分沖 霧島市・前原さん
 知覧町塩屋の自営業、菊永和也さん(46)は南さつま市坊津の沖瀬で、8月24日に21キロ、9月1日に25.5キロのアラを釣り上げた。釣り関係者は「一生に一度釣れればいい20キロ超を1週間で立て続けに釣るとは」と驚いている。
  サバに掛けた針先出す
▲25.5キロのアラを上げた菊永和也さん
 菊永さんは釣り歴約30年。川崎市の部品加工工場や枕崎市の建設会社で働いた経験、技術を生かし、2年前に脱サラしてイシダイやアラ用のさお受けをつくる「釣具工房MUGEN」を営む。さお受けの強度テストを兼ね、今年5月から本格的にアラを狙い、坊津のコゴロ瀬で月2回ほど夜釣りをしていた。
 釣り方はサバの1匹掛けで、コツは針を口からエラに掛けた後、針先を外に2、3センチ余分に出すこと。アラに確実に掛けるためだ。1回あたり約30匹のサバを準備し、半分は付け餌に、残りはカットしてまき餌にする。付け餌は1時間ごとに交換する。仕掛けを投入する場所は足元の底で水深は28メートルほど。潮止まり時に1度にまき餌を入れ、後はひたすらあたりを待つという。
 8月24日はくもりで1メートルの波。午後5時半に到着し、ちょうど満潮だったため、まき餌を投入した。3時間半後、さお先が何度も海中に突っ込んだ。
 アラはリールが巻けないほど強く引くので、置きざおにしたまま、革手袋をはめた左手で直接道糸を引いて、右手でリールを巻くという「糸抜き」を行う。
 菊永さんはあわてずに15秒ほど放っておいた。その間、アラが暴れるたびに、さお受けの板ばねがしなって勝手にやり取りしてくれ、アラを疲れさせることができたため、糸抜きせずに楽に上げられた。アラ狙いで通い出し、8回目で初めての釣果に「その後、大雨が降り雷が鳴ったが喜びで気にならなかった」と振り返る。
 同31日夕、再び同じ場所へ。晴れで波は1メートル。午後9時の満潮時にまき餌を投入したが、日付が変わってもあたりはなかった。納竿(のうかん)が近づき、あきらめかけた午前4時、いきなりあたりが。しかし、岩場のすき間に逃げ込んでしまった。「すぐに上げるべきだった」と後悔したが、瀬ズレでハリスが切れるのを覚悟で上げるしかなかった。
 糸抜きをすると、全く動かないわけではなく引く感触がある。「なんとかなるかも」と20分間、糸をゆるめたりしゃくったりして疲れさせると、すき間から出すことができた。ハリスはぼろぼろだったが前回を上回る大物に、「海からのプレゼントだ」と喜ぶ。
 次の目標は30キロ級。「しばらくは月2回通う」と意気込んでいる。
 園田釣具店(枕崎市)の園田清美さん(67)は「10月まで食いがよい」と話している。


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