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東郷文弥節人形浄瑠璃 06/02/26

 薩摩川内市東郷町に伝わる「東郷文弥節人形浄瑠璃」は、浄瑠璃の原形をとどめる伝統芸能。元禄11(1698)年、参勤交代で藩主の供をした郷士たちが、文弥節の師匠を東郷に連れて帰ったのが起源とされる。以来、男子のたしなみとして郷士の家に受け継がれてきた。太平洋戦争で一時中断したが、現在は住民による保存会が上演、後継の育成に努めている。2004(平成16)年、鹿児島県無形民俗文化財に指定された。

薩摩川内市東郷町
 保存会の会員は約20人。「自分たちが踊らんと人形も踊らん」と、人形と一体になって激しく動き回る。囃子(はやし)方は語り太夫・三味線・小太鼓・拍子木の4人。拍子木を使うのは東郷だけという。「昔の言葉を分かりやすく語るのが難しい。大切な文化を次の世代へ伝えたい」と語り太夫の徳重博文さん(32)。練習を見ていた木場岩利会長(78)は「上々の出来。多くの子どもたちに見てほしい」と話していた。(02/22 撮影)

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 人形浄瑠璃は毎年、地域の生涯学習フェアで上演される。本番に使うのは江戸時代に作られた人形。髪や塗りなどを修繕しながら大切に使ってきた。役に合わせた衣装や小道具をつけ、手足を動かすと不思議な生気を放っているように見える。セットはすべて手作り。幕が上がってからも、黒子にふんした会員たちが雪を降らせたり人形の手の代わりに衣を着せかけたり、忙しく立ち働いていた。

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 「常磐御前雪之段」−源氏烏帽子折二段目
 源氏が平家に敗れた平治の乱の後、源義朝の愛妾(あいしょう)・常磐は3人の子を連れて逃げる途中、一夜の宿を求める。そこは平家の武将・宗清の館だった。宗清の妻・白妙は源氏の武将・盛長の妹。白妙は常磐に逃げるよう言うが、常磐は寒さと疲労から倒れてしまう。そこへ帰ってきた宗清は、主・平清盛から常盤親子を捕らえるよう命じられていたにもかかわらず「雀がいるから追い払おう」と矢を放ち、常盤親子が逃げるようし向ける。その様子を遠くから見ていた盛長は、妹が源氏を裏切ったと思い、館に乗り込んでくる…。(この動画は短く編集しています)

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 寛政元(1789)年作の人形「東雲」を操る木場岩利さん

<静止画>
 「源氏烏帽子折」の台本。元禄時代、京都で書かれたものという

<静止画>
 中央公民館で稽古する保存会メンバー。それぞれ仕事を終えてから集まってくる

<静止画>
 出番を待つ人形たち。いずれも慶応年間(約140年前)に作られた貴重なものだ

<静止画>

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