日本語は控えめで奥ゆかしい。「おかげさま」などは、一例かもしれない。
鹿児島市樋之口町に「恵のおかげ」という名の料理店がある。主人の岡正訓さん(35)に尋ねた。「いったい、どんなつもりでこの名を付けたんですか」
説明によると、店の基本コンセプトが「自然の恵みに感謝」だった。つまり、おいしい酒も料理も、大地や川や海の恵みのおかげというわけ。そのまんま、店名にした。
たまたま奥さんの名前が恵美(めぐみ)で、どうしようかと少し考えたが、そのまんま決めた。「カミさんの名を知っている人は冷やかすんですよ。でも妻にはいろいろ助けてもらったし、これでよかったと思っています。1度聞けば覚えてもらえる店名だし」と岡さん。「おかげは、つい忘れがち。思い出すきっかけになれば」と言う。
北海道から九州まで、あまり有名でない蔵元の日本酒約40銘柄をそろえる。岡さんは関西出身。「酒といえば日本酒ですから」。惠美さんの父の故郷・鹿児島へ6年前に移住、「鹿児島にもこんな店があってもいいのでは」と昨年10月下旬オープンした。「日本酒ときどき和らぎ水」の飲み方を勧める。
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