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2008 06/15 本紙掲載

IT最前線

2025年には家庭に100型TV?

 東京・有楽町の家電量販店「ビックカメラ」のテレビ売り場に103型薄型テレビが展示されている。値札を見ると560万円。正直、家庭に入るという感じはしない。しかし、2025年になると、こうした100型クラスの超大型テレビが家庭に入るのではという期待が出てきた。
 東京都世田谷区砧のNHK放送技術研究所で5月中旬に開かれた最先端の映像技術を展示する恒例の「技研公開」。今回の目玉は、次世代の超高精細テレビ「スーパーハイビジョン」だ。画面は3300万画素、走査線ではハイビジョンの約4倍の4320本で、グラビア写真のような超高精細の迫力ある映像を楽しめる。
 技研公開では、スーパーハイビジョンに関連して、世界初のRGB3個の撮像素子(CCD)を使うスーパーハイビジョンカメラ、映像・音声の圧縮符号化技術、超大型画面のシアターなどが展示された。実用化されたときの家庭を想定したデモンストレーションもあり、リビングを模したコーナーでは薄型テレビ4枚をつないだ100型壁掛けテレビでスーパーハイビジョン映像を流していた。
 では実用化の流れはどうか−。NHKは次のようなスケジュールを描く。家庭への放送を想定した実験を早ければ本年度中に始め、2015年−20年に実験放送を開始、25年の本放送を目指す。放送は、衛星放送で新たな21ギガヘルツ帯の電波を使うか、2011年以降にチャンネル数が増えるBSデジタル放送を使うか、いずれ選択することになる。NHKはすでに、21ギガヘルツの衛星搭載機器の開発を進めており、今回も一部の装置が展示された。
 家庭への100型テレビの普及はいまは夢物語だ。しかし、2025年には50−100型テレビが普及するかもしれない。NHKはこれを見越してスーパーハイビジョン戦略を進めている。

(ITジャーナリスト・杉山隆二)
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