孤立防ぐ夫のサポート
子育て中のわが家の実生活をつづった連載は、2008年7月から4月までに計18回。この間、電話やはがき、電子メールで子育てに関する意見や感想を寄せていただきました。ほとんどが女性からの投稿でしたが、男性の同情の声もありました。子育てへの夫や周囲の理解は十分ではなく、母親が1人で奮闘しているのが現実のようです。読者から届いた意見の一部を紹介します。
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| ▲連載期間中の10カ月間で大きく成長した娘たち。同じように親も成長したはずだ |
「子育て中の心境は、重い荷物を背負ったまま、ルームランナーで走り続けているようなもの」と例えるのは、5人の母親という曽於市の40歳代主婦。「重いからといって荷物を下ろすことはできないし、走ることもやめられない」という感覚は、多くの方が経験されたのではないでしょうか。
心に余裕がないときは、励ましの言葉を素直に受け取れないこともあるそうです。ただし、「それでもみなさんに子育てを楽しんでほしい。そのためにはストレスをためないことが何より大事」と助言。「『お母さん』と呼ばれる心地よさは何物にも代え難い」といいます。
「母親にとっての一番のストレスは、自分1人の時間が持てないこと。世の中の夫が、子どもをみてあげたり、たまには食事を作ったり、優しい言葉をかけるだけで、ストレスは十分解消されるはずです」という意見は、メールで寄せられました。
また、霧島市の女性は「父親が全面協力の態勢にないと、存在は薄っぺらいものになってしまいます。家庭は2人で育て守っていかなくてはいけない」。男の子が3人おり、三男の出産後は次男の赤ちゃん返りが激しく、「布団で寝た記憶がほとんどない」のに、夫の帰りは遅く、休日はパチンコ。わが家のように、夫婦げんかが多かったそうですが、現在は趣味のバレーボールを再開し、練習の2時間は父親が子どもの世話をしているそうです。
“主体的育児”とまではいかなくとも、父親の手助けが家庭の安定をもたらすようです。
阿久根市の30歳代主婦は「うちの主人は殿様。私が専業主婦なので疲れないはず、と思っています。子育てを妻1人の仕事と思ってる人も多いはず。女の仕事だとは思うけど、それにはサポートも必要! 少しでもしてくれれば落ち着きます」。
厚生労働省の調査では、父親と過ごす時間が長い子どもほど、落ち着いて話を聞いたり、我慢することができる傾向が示されています。また、父親の育児参加が出生数に影響することも分かっており、少子化対策の施策としても求められていくことが予想されます。
わたしは制度上の育児休暇を取得しませんでしたが、次女の誕生時に上司が工面してくれた1週間の休暇中に1人で長女の育児を担い、大変さも喜びも両方味わいました。もしこの経験がなかったら、妻は孤立していたでしょう。
連載は、等身大の家庭をありのままさらすことで母親たちに「うちの家庭の方がまだいい」「ここまで頑張らなくてもいいんだ」と安心感を持ってもらい、父親たちには自分の子育てを見つめ直すきっかけにしてほしいというのが目的でした。子育てのストレスが子どもに向けられないよう行政の支援策は年々拡充されています。でも、子育て中の母親に対しては、父親や社会の優しい配慮こそ必要な気がします。自戒を込めて。















